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いままであまり自分自身のことはこのブログではお知らせしてきませんでしたが、 先月末に長年お世話になってきた「カンボジア教育支援基金」を やめることにしました。 一つは、今の体制のままでは責任をもって作業をすることができないと判断したこと。 これまで事務局長として二年間、任意団体なりにシステムを整えようとしてきましたが うまくいかず、私自身の力不足を痛感したことがあります。 うまくできなかった自分がいつまでもいるより、いさぎよく他の方にお願いしたい、 という気持ちもありました。 そして今一つは、カンボジアでしばらく働いてみることになったからです。 一緒に活動してきたメンバーの中には作業を分担しよう、 もう少し一緒にやろうと言ってくださる方もいて、心残りでもありましたし、 カンボジア滞在だからこそ関われるのではないか、とも考えましたが ボランティア活動と仕事とはやはり分けて考えたいと辞任を決断しました。 長い間お世話になりまして本当にありがとうございました。 このブログはもともと団体からの発信ではなく、個人的な感想を書き込んできたものですので 今後は「カンボジアからの便り」ということで友好学園やプレイベンのことに限らず 引き続き記録を残していく予定です。 *記事写真など無断転載をされませんよう、お願い申し上げます(一言連絡ください。今後に向けて、念のため) #
by iezawa
| 2006-11-06 13:28
| 日々のあれこれ
【中学の入学試験】 結果がでました。 今年(2006年)の受験者数は、576名、そのうち172名合格。 今年から教育省より無試験で50名を入学させるようにとのお達しがあった。 当初は友好学園だけが対象かと思われていたが、 どうやら、全国的に中学へ入れる人数を増やす計画のよう。 教育改革に力を入れる、ってことなのかもしれませんが、 教職員の給料賃上げ、遅延をなくす、などとともに 例えば、教科書の配布、や、給食 もないと 生徒は学校にこれないんだけどなー。 あとは、親に教育の大切さを理解してもらうことも大事ですね。 家族の協力がないと学校って通い続けられないところなんです。 特に女生徒はたいへんです。 ただCESSが行ったアンケートでは、 学校へ行ってきちんと教育をうけてほしい、 と言っている女生徒の親もいたということなので、 なんでも画一的に図ることはできないようですね。 【9年生 中学卒業資格試験】 受験生105名 のうち 合格は103名 【12年生 高校卒業資格試験】 8月9日現在、まだ結果はでていません。 昨年は9月に入ってからの結果発表となりました。 12年生は卒業式終了後、プノンペンで共同生活をしながら 塾へ行った子もいたようです。情報の伝達量が極端に少なく、 教師の力量も限られてしまう村では、自分たちの納得のいく勉強ができなかったのでしょう。 受験校、進学校としてまい進していくのではないか、という懸念も聞かれますが、 奨学金を得て大学にいける道があるのなら、挑戦してみたいと思うのは当然だと思われます。 それによって自分の将来の可能性も広がるのですから。 もちろん、友好学園には、家が貧しいから高校を卒業後は働くという生徒もいますし、 勉強が得意でないという理由から、試験を受けない生徒もいます。 そんな生徒の中には、とても親切な子、人懐っこい子もいます。 友好学園の厳しいルールを守って勉強すること、作業をすることを通じて 得るものは大きいと思います。 私はなによりカンボジア人の先生方の「貢献する」「ずるをしない」姿勢を 身近に日常でみられることが何より大きいと思います。 現地で活動している日本人の中には、カンボジアでは汚職が汚職と認識されていない、 と考えている人もいます。社会慣習となってしまっており、変だと 感じることができないというのです。 そんななかで「簡単に便宜を図らない姿勢」を貫くのは大変なことだと思います。 毎日のことで気がつかないかもしれませんが、 3年間、6年間通った後、社会に出て振り返ったときに いい学校だったなぁと思ってくれたら、それが私はうれしいです。 #
by iezawa
| 2006-08-09 14:07
| カンボジア教育支援基金
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